プロ。いわゆる歌手の人達ってCDやMP3で楽曲を聞くととても上手くて聞いていて心地いいですよね。
でも、いくら歌手とは言えど同じ人間。「上手く聞こえる」には法則があります。
天才は一握り。直感的にセンスで凄く上手に歌える人はそう多くはありません。
大多数は「努力」が不可欠要素です。
じゃあどう努力したらいいの?道を進むにも方向が違えば逆効果になりかねない!
そんなあなたにとっておきの2つの法則をこれからご紹介していきます!
プロって本当にちゃんと歌ってる?
まずはアーティストが皆さん本当にちゃんと歌って録音しているの?
という所ですが、アーティストも勿論ピンキリです。
素の歌唱力が高い人、DTM(編集ソフト)でいじくり倒す人色々と居ます。
エフェクトを効果的に使って地声ではない声を音源として発表する方法もありますね。
僕自身レコーディングで経験した事ですが、音というのは恐ろしくブレます。
波形がしっかり出るようなならばレコーディングのアプリでもいいですが、自分で撮ってみると「こんなにブレブレなの!?」と驚かされると思います。
例えば歌手一つ取っても、ライブに行ったらガッガリだった・・という事もあると思います。
なぜか?というと、レコーディングした音声をピッチ(波形)編集しているからですね。
聞こえが良い音源にするには必須な事です。ただ、その段階でのクオリティのアップはエンジニアさんの役目。
歌う人は素の歌唱力を高める事が役目です!
という事で、知るだけでも大分違う2つの秘密を公開して行きます。
① ペンタトニックススケール
まずスケールって何?
スケールとは音の高低をある規則で並べた音階のことです。
話を分かりやすくする為に、ピアノの白鍵だけを考えてみましょう。
ドレミファソラシだけで話を進めていきます。これも立派な音階です。
ただこれだけでも面白い法則性が見えてきます。
この音程は
全音-全音-半音-全音-全音-全音-全音-半音の規則で構成されています。
このスケール構成をメジャースケールと言います。
でペンタトニックススケールって?
Cメジャーペンタトニックスケールの場合、
5つの音「ド(1音)レ(1音)ミ(1音半)ソ(1音)ラ(1音半)ド」
ペンタトニックスケールの場合は、メジャースケールで言うファとシの音が消えます。
ペンタトニックスケールの最大の利点がここにあります。
半音を構成する隣接音をなくし、この音階を使う事で、さまざまなコード進行の中で使用できるメロディー(アドリブ奏法)ができるのです。
「ペンタ」の愛称で、歴代の音楽家たちも多数愛用してきた音階です。
で、それがなんやねん?
って事で話を戻しますが、R&Bの歌手とかが良く歌う
「後半のサビで盛り上がってきて、主旋律の裏で気持ちよさそうに歌ってる箇所」
これで伝わるかな?w
歌上手い人達が盛り上がってきてアドリブでメロディーをつけて歌う事をFACE(フェイク)と言います。
このフェイクがしっかり出来ると、聞き手としても「んまいねぇー」となりませんか?
※人によってはうざいなぁとなるかもですが・・w
で、このフェイクも実はただ適当にやってる訳じゃなくて法則がありますよ。
っていうお話になります。
もともとペンタトニックススケールはギターのスケールのようですが、歌手のフェイクでも多用されていて凡庸性のある歌い方ですのでマスターすると一気にフェイクの幅が広がると同時に「フェイクにしっくり感」が出ます。
で?やり方は?
僕も音楽理論をしっかりと学んだ訳ではないので、歌い手の感覚で言うとまずはスケールと歌いたい曲のスケールと合わせる事から始めます。
例えば レ が基本となる曲を歌う時には レを最初の音と考えてスケールを当てはめて考えます。
そしてその音の中からフィーリングで音階を行き来するだけでフェイクの完成です。
どういう音階の行き来をするのか?という点については、人それぞれありますがそれこそセンスの見せ所です。
試しに鼻歌で歌いたい曲にスケールを頭に思い浮かべながら歌ってみると自分なりにしっくり来る所が見つかるはずです。
ある程度決まったルールの中から、自分なりを見つける。
こういうのが楽しい所だと僕は思っています。
② ゴーストノート
さてゴーストノートって何?
弦を押さえピッキングすれば音を出せますが、あえて押弦せずにピッキングするのがゴーストノートです。ゴーストノート自体は目立つ音ではないので、それだけだとあまり意味はありません。しかし、ベースラインに上手く取りれてやると、次に弾く音までのタイミングが取れたり、リズムに躍動を与えられたり出来ます。
これも元々ギターの演奏方法ですね。
これを歌唱に応用します。
ゴーストノートを歌唱に応用するとは?
ギターで言うと上記ような感じですが、歌唱に置き換えた場合
発声すれば音は出せるが、あえて言葉を乗せずに発声するのがゴーストノートです。
次の主旋律までのタイミングが取れたりリズムに躍動を与えたり出来ます。
こんな感じになります。
具体的に説明していきましょう。
大きく「アー」と発声する時に、皆さん勿論息を吸い込みますよね?
この息を吸い込む「音」というのは、意識して聞かないと聞こえない音ですがしっかりそこに存在してるんです。
という事は?
息を吸い込む「音」もリズムやメロディーを奏でてる訳です。
例えば、バラードで大きく発声する前に息を吸い込む場合「スゥッ」と短く吸い込んでしまうと曲調とずれたリズムが出てしまいます。ここで大きく「スゥーーッ」と吸い込めばバラードのテンポとリズムに合ったゴーストノートが生まれる訳です。
こういった感覚をベースとして、他に歌唱においてどこがゴーストノートなのかを見ていきましょう。
分かりやすい所で言うと、音の初動。と音の切れ際です。
「アー」という音階でも、細かく見ていくと「アァー」という感じで最初の「ア」という音と、「ァー」という音に分かれます。
この最初の「ア」にテンションをつける(目立たせる)事で、リズムが生まれます。
分かりやすく言うと最初の「ア」をわざとらしく発音する。という事です。
松田聖子さんの有名な曲「あなたに逢いたくて」で例えると
黄色の部分にテンションをつけます(目立たせる)リズムに脈動感が出ますよね。
ちなみに呼吸(ブレス)は真ん中の黄色にリズム帯を合わせるとより自然に聞こえます。
よーくよーく思い出してみると学校の音楽の授業でもブレスの位置って指定されてませんでした?
それってこういう事だったんですね。
他にも音の切れ際にテンション置いて目立たせる事で、ノリのいいイメージになったりします。
語尾を伸ばす所でも、上の例のようにリズム帯にばっちりあった所でゴーストノートを打つ事によってバックトラック(オケ音源)と歌に一体感が出てより上手く聞こえます。
曲のリズム構成が表取りで取ってるか、裏取りで取ってるかを把握して純粋にその通りのリズムにテンションを出せば一体感が。
逆でリズム帯を取れば歌が目立ってアレンジに聞こえる。なんてパターンもありますね。
リズムを表で取るとか裏で取るってなんやねんって方は下記を参照ください。
まとめ
以上、歌唱する際の2つの秘密でした。
基礎が出来ている状態(メロディー・リズムが取れる)からこの2つを取り入れてもらう方がベターかと思います。
僕もこれ習得まで時間がかかったというか、習得出来た!とは思っていませんので、日々練習ですね!
これでカラオケに行った時、周りとは一味違う美声を響かせられること間違いなし!